川本三郎『あのエッセイ この随筆』
出版社: 実業之日本社 (2001/10)
日々の暮らしの中に
日だまりのような時間を見つけたエッセイ集
『週刊小説』に連載されたものを単行本化
p71電車の中の読書
「私自身、本を読みたいために電車に乗ることがよくある。
地下鉄の銀座線に乗る。始発の渋谷からだとゆっくり座れる。約30分で浅草に着く。街をぶらっと歩いてまた地下鉄に乗る。これも始発だから座れる。往復で約1時間。かなり読書が楽しめる。」
「この新緑の季節には家にいるのがもったいない。それで京王線に乗る。終点の橋本まで明大前から1時間。平日の昼間だから座れる。ゆっくりと本を読み、時々車窓から郊外の新緑の景色をながめる。橋本で降りてマチを散歩し、また電車で戻ってくる。読書と散歩を兼ねている。・・・・」
悠々たる読書ですね・・・・
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