ドストエフスキー「未成年」を読み終えた(未完) [ テーマ ] |
01月17日 (月) |
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この本は今本屋さんでは手に入りません
あまり読まれていない作品です
図書館のドストエフスキー全集を借りてきました
筑摩書房から昭和37年(1962年)に発行された全集の第9巻です
小沼文彦訳2段組みで584ページあり読み通すのはかなりの苦痛でした
長さも長いのですが、劇的な事件は起こらず、
書き手となっている青年アルカージイ(20歳という設定)に共感できず・・・・
普通なら途中で放り出すところですが
ドストエフスキーの読書会に参加しているのでそうはゆかずやっと読み終えました
1966年(45歳)1月から「罪と罰」を雑誌に発表、12月に完結した
10月「賭博者」
1968年(47歳)1月から「白痴」を雑誌に発表、12月に完結した
1970年(49歳)1月、2月「永遠の夫」を雑誌に発表
1871年(50歳)1月から「悪霊」を雑誌に発表、12月に完結した
1875年(54歳)1月から「未成年」を雑誌に発表、12月に完結した
1879年(58歳)1月から「カラマーゾフ兄弟」を雑誌に発表
1980年11月に完結
1981年1月に死去(享年60歳)
「悪霊」と「カラマーゾフ兄弟」の間に位置する作品である
アルカージイ(20歳)の手記という形で家族のことが語られてゆく
父ヴェルシーロフとの葛藤、
「ヴェルシーロフにはムイシュキンとスタヴローギンが共存している
・・・神でもなければ悪魔でもない」(ジラール)
「抽象的なカリスマにしてリアルな存在感をもつ父の造形」
(亀山郁夫『ドストエフスキー 父殺しの文学』)
家庭教師オーリャの自殺、ヴェルシーロフの善意、「意識化の欲望」の罪
まわりの人々の罪
同時代のロシアに一種の流行としてあった自殺への作者の関心
「どのような事実と偶然の積み重ねからなるのか・・・
「悲劇」の現実を分析的に構築してゆく」(「 」内亀山郁夫同書より)
「ロマンティストとしての作家は死んだのです
「悪霊」以前と「未成年」以後を分かつ最大の分岐点がそこにあります」
「日常性への関心」
「人間関係そのもののなかにひそむ原罪」
「人間の原罪に発する神の不在という観念を投影していた」
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Re:ドストエフスキー「未成年」を読み終えた(未完)(01月17日)
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keikoさん (2005年01月17日 21時31分)
「ドストエフスキー」というだけで書き込んでいます。遠い昔、本に埋もれて
いたいと思っていた頃、読んだ作家の一人です。もちろん、今から思うと、わ
かっていたわけではありません。今読むとわかるかと自問しても、きっとわか
らないという答えが返ってきます。こんな書き込みで申し訳ありません。それ
くらいアスベルさんの日記が私には難解です。
難解といえば、HP始めたとき、ひとつつまずけばなんともならないくらい難
解でした。それにもかかわらず、続けられたのはアスベルさんのひろば@LABO
に対する熱意があったからだと思ってます。本当に感謝しております。
どうか御身体をご自愛くださって、いつまでもフレッシュな発信をしていって
ください。
「ベビーサイン」も着実に浸透していっているようです。これもHPが関わっ
ています。HPをすすめてくださったアスベルさんにあらためて感謝です。
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Re:Re:ドストエフスキー「未成年」を読み終えた(01月17日)
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アスベルさん (2005年02月02日 10時40分)
keikoさんへ
ドストエフスキーに記事への書き込むありがとうございました
『未成年』はあまり読まれていない作品で私にとっても初めてでした
ドストエフスキーを読む読書会に参加していますので
何とか頑張って読み通しました
いよいよ未完に終わった作品『カラマーゾフの兄弟』に取りかかります
keikoさんのホームページには新しいヒントがたくさんあって
【ひろば@LABO】の活用の仕方についてたくさんのことを教えていただきま
した
旅や宿の情報も楽しんでいます
これからもよろしくお願いします・・・・
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